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棋王戦第3局@黒部市宇奈月国際会館「セレネ」、足湯「おもかげ」 [日記雑感]

将棋観戦で現地の大盤解説に足を運んで見に行くというのは、なかなか面白いですね。

棋王戦第3局、挑戦者の三浦九段からみればカド番、渡辺棋王が勝つと防衛を決める大事な一局でした。結果は、渡辺棋王が勝ち、黒部宇奈月温泉の地でタイトル防衛を決めました。先日の竜王戦では、タイトル奪取を許す結果となった因縁の地でもありましたが(前回の対局場は、別の旅館)、渡辺棋王にとってのこの地にいい印象を加えることになりました。

宇奈月国際会館「セレネ」、2階には美術館もある
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4階の大ホールが大盤解説場
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戦型は横歩取りで、アマチュアには変化が多く失敗すると一気に持って行かれてしまう、扱いが難しい戦法です。今回の対局でも、要所になると長考に入り、ぱたっと局面が止まってしまう一方、手が動き出すと一気に何てもぱたぱたと進む、といった感じでした。

大盤解説は、村田顕弘五段、たしか富山県の魚津市出身。聴き手は室田伊緒女流初段、富山県砺波市の生まれだそうです。室田さんは囲碁の井山プロの奥さんとしても有名ですね。富山に縁のある「ムラタ」「ムロタ」のコンビ。そして、立会人が大御所、加藤一二三九段です。御年70を過ぎても、まだ健在さをアピールされてました。加藤九段がお目当てのファンも多かったのではないでしょうか。また、日本将棋連盟の青野専務理事も現地にいらっしゃってました。

加藤一二三九段は、合間に大盤解説会にも登場し、話をまくし立ててました。渡辺棋王については、週刊誌に連載している記事(おそらく新潮、中原十六世名人の後に連載してる)に出てた「みかんを買ってきて」と加藤九段から渡された五千円のお釣りを取っといて、と言われた、気風の良さに驚いた話を紹介、三浦九段との電気ストーブのエピソード(それぞれが暖を取るため自分の対局場に持ち込んだ)を紹介するなど。あるいは、立会人なので公平な立場だが、三浦九段に勝ってもらえると、次の第4局に出演予定のニコ生解説の仕事が入る(笑)、など笑いも交えて面白かったですね。

対局終了後、マスコミ向けの写真撮影等を終えた後、立会人の加藤九段に促された両対局者は、対局場(3階)から大盤解説場の4階の大ホールに登場して頂けました。大盤を交えて、ポイントとなった局面の解説を対局者本人から聞くこともできました。これは現地ならではで、とても貴重な体験でした。

ところで、棋戦関係の公式ブログなどを見てますと、SNSのネチケットとしては、写真はOKで録音や動画はNGという線引きのようです。聞き手の室田さんからも両対局者が登場のときには「シャッターチャンスですよ、カメラのご用意を」みたいな感じでしたので、非常識な感じじゃなければ、おそらくは良識とマナーに委ねてるんでしょう。

それで、現地の様子です。

加藤一二三九段
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村田顕弘五段と室田伊緒女流初段
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対局終了後に両対局者が登壇
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3連勝で防衛した渡辺棋王
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惜しくも敗れた三浦九段
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対局後にもかかわらず、ファンの為にわざわざありがとうございました!
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現地に来たもう一つの目的は、やはり温泉ですね。

お手軽な無料の足湯「おもかげ」で足を休めました。
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同じように足湯に浸かりながら、他の大盤解説後に足湯に浸かりに来た将棋ファンと、マニアなトークを楽しんでしまいました。
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渡辺棋王には、現在並行して進行している王将戦の最終局も残ってます。今回の対局は北日本新聞創刊130周年記念・宇奈月温泉開湯90周年記念の事業とのこと。おかげさまで現地観戦は、いい思い出になりました。
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