SSブログ
日記雑感 ブログトップ
前の10件 | -

2021.8.29 智弁和歌山対智弁学園 兄弟校対決の決勝戦 [日記雑感]

甲子園決勝 智弁和歌山9-2智弁学園
(夏は21年ぶり3度目の優勝)

昨日今日の準決勝・決勝と土日だったので、試合をBS朝日の生中継で視聴・応援することができました。決勝の解説は、横浜高校の渡辺元監督と、熱闘甲子園のキャスター古田さん。古田さんと智弁和歌山の中谷監督とは、プロ経験者でキャッチャー出身、しかも野村監督の指導を受けているなど共通点も多く、キャッチャー目線で渡部選手のバッティングを解説もあり、話も面白かったです。高嶋名誉監督はラジオ出演だったようです。

2000年の最強打線での全国制覇から21年も経ったのですね。時の経過は早いものです。春の選抜を含めれば、3年前に大阪桐蔭に敗れた2018年以来の決勝戦。奈良の本校・智弁学園とは兄弟校で修学旅行は両校一緒に行くなど、学校行事での関係もあり。智弁和歌山は「智辯学園和歌山高等学校」が正式名称で、和歌山県からの誘致により設立された(なので、私立だが比較的授業料が安かったようです)。甲子園での対戦もあるが、決勝戦での兄弟校対決は初。野球好きの藤田照清前理事長が生前、夢として語っていたことが実現しました。

グラウンドでの両チームのユニフォームの見分け方(間違い探し?)はネット上でも話題になっていましたが、袖のマークと県名の文字、あとは帽子が丸い(和歌山)か、角がある(奈良)か、あたりでしか正直分からないですね。

準決勝と同じく、智弁和歌山が先攻。試合開始のサイレンが鳴り止まない初球から、主将の宮坂選手が長打を放ち、その後、奈良智弁の先発西村投手の立ち上がりを攻め、4点の先制。智弁和歌山先発の伊藤投手は、県大会決勝・小園投手がいる市立和歌山戦でも先発を努めたピッチャー。大舞台に強いことが買われ、4回2失点に抑え、準決勝でも投げたエース中西投手に継投。グラウンド整備の入る5回終了時点で4-2。まだまだ勝負は分からない展開でした。

智弁学園は、6回に小畠投手に継投。その後、智弁学園に守備のエラーもあり、小畠投手がリズムに乗れず、6回以降、智弁和歌山が毎回の追加点。7回には高嶋奨哉選手(高嶋前監督の孫)のタイムリー、8回には不振が続いた4番徳丸選手にも待望の長打の2点タイムリーが出て、勝負を決める追加点となりました。智弁和歌山は守備の面でもスキがなく、随所に好守が光り、テレビで見ていても本当に強いチームでした。智弁学園もヒットは結構出ましたが、勝負どころのタイムリーに繋がらなかった。両チームの実力差はほとんどなく、今日の6回以降の試合展開によるもので、点数差ほどではないように感じました。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

2021.8.28 甲子園準決勝 智弁和歌山対近江戦 決勝は「智弁対決」 [日記雑感]

甲子園準決勝 智弁和歌山5-1近江

智弁和歌山の夏の甲子園に合わせたタイミングで、BSテレ東の「THE名門校」という番組で智弁和歌山が取り上げられ、観ました。番組司会の登坂アナウンサー、NHK初任地が和歌山放送局で新人時代に智弁和歌山の取材もされたことがあったとか。私の高校時代と比べると、理事長が変わったほか、図書館ができたり、小学校ができたり、始業前に10分間の読書の時間ができたり、野球だけでなく駅伝も強いとか、変化もありましたが、弁当持参だったり、野球の全校応援をはじめ変わってないな、と懐かしく思うことも多々ありました。駅伝の選手のインタビューで高校1年の編入で勉強が大変だったというインタビューもありましたが、私も編入コースで高校1年に中高一貫の高2まで2年分の英数を鍛えられたので、高1の編入時が一番、勉強していた時期と昔を思い出しました。

智弁和歌山の野球部は高嶋前監督(現名誉監督)時代から、少数精鋭で知られますが、当時は1学年10人が定員だったのが、番組情報では、現在の野球部は1年12人、2年13人、3年14人の39人とのこと。中谷監督になってから、投手の選手層を厚くするため、若干名の増員された模様です。伝統の強打に加え、投手力や守備力も鍛え、負けにくいチーム作りに変わってきているように感じました。この辺は、さすが捕手出身でプロ経験者の監督だな、と思います。継投や選手起用もうまく、スキのない試合運びがここまで行われてきました。

さて、立ち上がり1回表に低めの変化球を見極め、高めに甘く入ったボールを逃さず、先制点を2点取れたのが、序盤の智弁和歌山に試合の流れを引き寄せた感があります。近江高校の先発山田投手は気迫が伝わる、非常にいい投球でした。5回表の智弁和歌山の追加点の場面をゼロで抑えたあたり、試合の流れが近江に傾くのでは、とも感じました。智弁和歌山は和歌山大会で、ドラフト候補の小園投手を有する市立和歌山という壁を超えないと全国に進めないという目標があったのが、チームを強くしたようです。今日の山田投手攻略のヒントの一つにこれまでの小園投手対策があったようです。

智弁和歌山の中西投手が9回1失点の完投。特に6回の2点の追加点後は、尻上がりに調子を上げて、フォークを織り交ぜ三振を取れるピッチングに。最後まで近江打線につけ入る隙を与えず、決勝進出を決めました。智弁和歌山の決勝進出は、2002年以来19年ぶり。全国制覇となると、2000年以来21年ぶりとなります。

続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

2021.8.17 大阪桐蔭対東海大菅生 コロナ禍・大雨の甲子園 [日記雑感]

1年半以上のご無沙汰しております。前回がコロナ以前、生存確認的なアップですが、コロナに感染もせずに何とか生きてます。今日が夏休みの最終日で、3日前に2回目のモデルナワクチン接種し、翌日は発熱はなかったものの、接種部位の筋肉痛や倦怠感で丸一日、寝ては起きての連続でした。

さて、オリンピックとパラリンピックの狭間、オリンピック期間中の猛暑とはうって変わって、2021.8.17時点で、豪雨の連続、長雨が続いてます。私の大好きな夏の甲子園、今日は注目の一戦、大阪桐蔭対東海大菅生がテレビ観戦できると中継を生観戦しました。結果は、8回表1死の時点で

大阪桐蔭7-4東海大菅生 降雨コールド

が成立し、何とも言えない、歯がゆい気持ちになりました。残しておきたかったので久しぶりに記事にしました。1回戦屈指の好カード、優勝候補同士のまさに東西横綱対決、高校野球ファンなら誰しも注目の試合でしょう。試合前の話として、スタンドには吹奏楽部の生演奏はありません。大阪桐蔭の吹奏楽部からもコロナ感染者が出たとの話で生演奏は見送られたとのこと。球場では事前収録の録音が使われ、テレビ視聴する分には、ほぼ違和感なく、例えば「紅蓮の弓矢」(進撃の巨人)や「You are スラッガー」(大阪桐蔭オリジナル応援歌)、あるいは新しいところだと、「夜に駆ける」(YOASOBI)「Make you happy」(NiziU)など流行ものも取り入れて楽しめました。対する東海大菅生はやはり録音音源で定番の曲も多かったが、コナンの曲があったり、楽しめました。

試合の前半は、大阪桐蔭が相手先発投手のスライダーを狙い球にし、3本のホームランをスタンドに運び、データ班の的確なリサーチ(試合後の西谷監督インタビューより)と強力打線を甲子園で示しました。「甲子園がスタンドに運んでくれた」といった監督インタビューがあったのは、応援(今年は関係者のみ)の後押しでアドレナリンが出るのでしょうか、いわゆる「魔物」の一つなのかもしれません。

中盤の5回には雨脚も強くなり、画面越しでも雨粒が見えてきました。マウンドでピッチャーが足を滑らせるなど、過酷な環境で両チーム計4人の投手が何とか投げました。西谷監督が全4人の投手の健闘をたたえたのは、私も見ていて同感でした。

グラウンドキーパーの阪神園芸は、通常の天候だと、5回終了後にグラウンド整備が入るのみですが、大雨が降りだしてからは、特にマウンド周りを中心にイニング毎に各投手の踏ん張りどころを中心に土を補充するなど、なんとかグラウンドキープに努めます。きっと9回まで試合をさせたいとの一心の思いでしょう。甲子園球場は水はけがよいので、雨が止みさえすれば、グラウンドコンディションは回復しますが、アメダスの雨雲レーダーは雨雲の切れ目なく、容赦なく雨が続く予報。10時6分に試合が一時中断に入った時点で、このままコールドになるのではというのは、残念ながら覚悟をしての待機時間だったと察します。

試合は7回に動き、東海大菅生が7回表に5-4の1点差まで追いつき、流れが傾きましたが、結果的には2死からの得点圏のランナーを残し、さらに追加点が取れなかったことが、勝負の分かれ目となってしまいました。7回裏に大阪桐蔭が代打の長打から2点の追加点、7-4に。

雨粒の大きさや大変なコンディションというのは、テレビ越しでも見て取れました。振ったバットが滑って飛んでしまうシーンもありましたし、8回表1死1塁の中断直前のショートゴロは雨水の水たまりで止まってしまってましたし、滑り止めのロージンバッグは濡れて使えなくなり、何度も交換するシーンもあり、外野の守備や審判の視界の確保も大変で、選手の安全を確保し試合を続行するのは困難で、コールドの判断はやむを得ないと感じました。

当然両チームの選手は、勝ち負けに関わらず、9回までプレーしたかった思いはあるでしょう。一方、ルールとしては7回で試合が成立するのは事実なので、勝った大阪桐蔭は東海大菅生の思いも汲んで次の試合に望んでほしいです。

続きを読む


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

智弁和歌山・秋の国体 高校野球の木製バット論争 [日記雑感]

スポーツ関連では、ラグビーワールドカップが盛り上がってますが、先日、智弁和歌山高校関連のニュースがあったので。秋の国体で智弁和歌山対星稜高校戦で両校合意で金属バットから木製バットに変えて試合を行った、という話。プロ出身の中谷監督の発案で実現したとのこと。試合自体は、夏の甲子園の雪辱を晴らし、智弁和歌山が星稜高校に勝った(次の2回戦で仙台育英に敗れる)のですが、両校ともヒットは出たものの、長打が少なく単打が増えたなど、木製バットらしい結果になり、高校卒業を控える3年生の選手にとっては貴重な体験だったと考えられます。

木製バットへの変更という問題提起がなされる背景は、主に以下の3点でしょうか。
1.「打高投低」の是正
2.高校卒業後の野球キャリア(プロなど)の観点
3.国際試合への対応

このタイミングでの木製バットの話は、夏の甲子園後に行われた、U18の侍ジャパン国際試合の結果があったのも一因ではないかと思われます。プロ野球はもちろんですが、U18の国際試合でも木製バットが使われます。U18で日本が勝てなかった原因として、夏の甲子園との日程的な問題からベストメンバーといい難い(履正社の選手が選出されていないなど)、という指摘もありますが、金属バットで慣れた選手が木製バットへ対応するのが大変だということも挙げられます。

「打高投低」の一例として、1番打者がノーアウトランナー1塁で出塁した場面で、2番打者が送りバントをするケースが減り、ヒッティングが増えるなど、1番から9番までどの打者もフルスイングの強打で望むようになったこと。昨年の金足農業や広島商などバントを活用した高校は全体では大きく減っているようで、かつての池田高校のような強打を目指すようになりました。

木製バットにはデメリットもあります。木製バットは折れやすく、コストがかかること。木製バットは芯に当たらないとボールはしっかり飛んでくれず、芯を外すと折れてしまうことが多く、多くの木製バットを用意しないと活動・試合が出来ないのですね。これがかつて金属バットを導入した背景の一つでしょうから、比較的予算がある私立高校ならともかく、資金面での手当てがないまま金属バットが木製バットに変更されると、野球部が存続できない高校が増え、野球離れに一層拍車がかかってしまう可能性が考えられることです。

私は、しびれる投手戦の試合は結構好きなので、木製バットの高校野球を見てみたいのですが、バットメーカーの協力や高野連ほか関係者の資金的・物品的な補助がないと、難しいかと思われるので、今回の秋の国体での木製バットは問題提起としては注目されましたが、実際にルール変更となると、かなりハードルが高いのかな、と感じております。

智弁和歌山については、イチローとジョックロック、草野球のニュースもあり面白いのですが、機会があればまた記事にできたらと思います。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

マツダCX-5からアウディQ3へ [日記雑感]

丁度1年前、マツダCX-5(新車)からアウディQ3(中古)に買い替えました。

今でもマツダ車のファンであることに変わりはないのですが、一度は輸入車にも乗ってみたいという思いから買い替えを決めました、2013年式のアウディQ3、4WDの2.0リットルターボ、Sラインモデルです。また、ディーゼル車の乾いた音(味があって嫌いではないですが)からガソリン車の静かな音にそろそろ戻りたいかな、という思いもありました。買い替えは、丁度CX-5が人気車で下取り価格で結構いい数字が出たことも後押ししました(かつての「マツダ地獄」ではなかった)。

私がマツダCX-5を買った頃(2012年12月納車)、CX-5は苦境にあえいでいたマツダの救世主ともいえる存在でした。新型スカイアクティブのディーゼルエンジンで世間をあっと言わせ、2012年末にはカーオブザイヤーも受賞。そんな物語性、ストーリーを買ったともいえましょう。トルクの大きさ、燃費のよさによるエコへの訴求もあり、斬新なデザインの一方、乗降り・運転しやすく、見切りも悪くない等、実用性にもすぐれ、SUVの人気を決定づける存在となる一台であることは間違いないでしょう。

いい車なのですが、買って5年以上経ち、当然人気車なので、町中でも非常に見かけるようになってしまいました。しかも今のマツダ車は、シリーズでフロントグリルに統一感を出すなど、「群」でブランドイメージをつくることに力を入れており、CX-5の兄弟車にあたるCX-3、CX-8も見かけるようになり、「似た者同士」で所有する喜びが少しずつ薄らいできたのも原因でしょうか。

アウディQ3は、前の2席が快適で(後部座席に人を乗せることはほとんどないので)、ある程度の荷物が詰めるサイズ感のSUVという選択肢で絞りました。輸入車のディーラーのセールストークでよく出てくる、高速道路の走行安定性というのは魅力的でした。週末ドライバーなので、高速を走るのは楽しみなので。実際、納車してから、サーキットや私道を除く公道では日本でスピードを出せる第二東名を走ったときはドイツ車のボディ剛性もあり、走行安定性はまさに言葉通りで、さすがアウトバーンのある国の車だと感心しました。

あと車内でラジオ・音楽を聴いたりしてると、ボディの剛性の影響か、音響が悪くない、結構いい音でドライブを楽しめたのは、期待以上によかったです。「輸入車あるある」では、ウインカーの左右が逆で、最初はよく間違いました。あとハイオク仕様で燃費はCX-5の方がいいので、軽油とレギュラーで約20円、ハイオクでさらに約10円の価格差があり、給油の際には、いつも複雑な思いになりますね。

マツダは、ミニバンを廃止し、限られた経営資源をSUVに集中的に投入するほか、日本人に慣れ親しんだ「デミオ」や「アクセラ」「アテンザ」の車名も「マツダ2,3,5」に変更するなど、ドイツメーカーを意識したブランドの構築に注力されてますね。この戦略の成否はよくわかりませんが、例えば、日産自動車はなかなか国内市場で新車が登場していないのとは対照的、マツダの挑戦する姿勢はファンの心に訴えるものがあるように思います。

今度、マツダはCX-3とCX-5との中間サイズ、CX-30が新登場します。ちょうどアウディQ3とサイズ感が近いので、個人的には関心がありますね。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

木村一基新王位誕生 百折不撓 最年長初タイトル獲得 [日記雑感]

最近の将棋界では、藤井聡太七段フィーバーをはじめ、羽生善治先生の永世七冠・国民栄誉賞など様々なニュースで盛り上がってます。私の「観る将」(将棋観戦ファン)は、羽生さんが史上初の七冠達成を達成する平成初期以前、将棋のルールは小学校のときに知ってましたから、中原名人や谷川名人の昭和の頃からになるでしょうか。

NHK将棋の解説では、故米長邦雄永世棋聖が好きな棋士の一人で、学生時代の頃は、昔のJR大阪駅と阪急を結ぶ歩道橋のところには、米長先生の大きな似顔絵のついた懸賞問題の大きな将棋盤が出ていたのも懐かしい思い出です。著書も多数あり「人間における勝負の研究」「人生一手の違い」など文庫化されたものや、最晩年の新書「将棋の天才たち」は、断捨離で多くの本を処分した今でも手元に置いてます。

故米長邦雄永世棋聖は、平成5年に当時49歳で7度目の名人戦挑戦で初の名人位獲得、最年長名人は大きな話題となりました(調べなおすと、米長名人獲得した最終局会場は、尾道のベラビスタ、両親と泊まったことがあるリゾートホテルでした)。さて、話を現在に戻しますと、兄弟子の米長先生と同じ佐瀬名誉九段門下、現在46歳の木村一基九段が王位戦七番勝負を戦い、豊島王位をフルセットの4-3で下し、7度目のタイトル挑戦で初のタイトル獲得されました。

豊島名人・王位は、現在最強棋士の一人。先日の銀河戦決勝では渡辺三冠に勝利し優勝されてます。また、竜王戦挑戦者決定3番勝負では木村九段を2-1で破り竜王戦挑戦を決めております。この暑い夏の季節に、王位戦7番と竜王戦挑決3番をあわせて、フルセットになれば「炎の10番勝負」になるのでは、と注目されてましたが、結果的に、いずれもフルセットになり10番勝負が実現し、46歳の木村九段が29歳の指し盛りの豊島名人を相手に5-5の指し分け、最終的に初のタイトル獲得に結びつきました。

木村九段は、難解な将棋を分かりやすく、軽妙な語り口で解説されることで「解説名人」「将棋の強いおじさん」として、ファンの多い棋士で知られております。私も木村九段解説のニコ生放送などは楽しく拝見してきました。「千駄ヶ谷の受け師」として受けの棋風で知られ、少し前には「受け将棋」のNHK将棋講座の講師をされました。木村九段は、若手棋士が台頭する中、40代後半でいながら、順位戦ではトップ10のA級復帰、竜王戦は1組(挑決進出)というトップ棋士の一人です。

「羽生世代」の少し下になり、タイトル挑戦にこれまで6度登場しながら、羽生先生などに何度も阻まれ、最後の一局で何度も敗れ、あと一歩でタイトル獲得できず、という状況が続いてました。「羽生世代」がタイトルをほぼ独占していた時期が非常に長く、層の厚さの裏返しでもあるのでしょうが、木村九段の無冠は、将棋界の七不思議とも言われていたほど。

王位戦7番勝負は、最初豊島王位の2連勝で、その後木村九段が2勝返しタイに(福岡の大濠公園でも対局がありました、今度「将棋飯」西鉄ホテルのカレー食べてみよう)。最終局は木村九段が後手番で、先手豊島王位の角換わりを受ける展開、専門的なことは分かりませんが、2日目の封じ手から昼食休憩前後までの手で勝負が揺れ動いたようです。木村九段が受けに打った自陣の桂馬が最後に跳躍し攻めに活用され、投了図では飛車の合い駒の受けた形でした。

木村九段の座右の銘(扇子などにも揮毫される)は「百折不撓」(ひゃくせつふとう)、「不撓不屈」とほぼ同じ意味でしょうか、何度負かされても折れることなく、何度も立ち上がり、その結果まさに揮毫通りの悲願の初タイトル獲得になりました。最年長初タイトルという記録付き。将棋ファンにとってうれしいニュースになりました。対局直後のインタビューでは饒舌を抑えた控えめな言葉で「まあ、うれしいです」、受け答えの表情にもらい泣きしそうでした。木村新王位誕生、おめでとうございます!
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

福岡市に引越しました [日記雑感]

「としゆきの徒然日記」は開店休業状態になっておりますが、この2019年8月より、東京都葛飾区から福岡市に引越しました。転居手続きや段ボールの開梱、カーテンやシーリングライト、ベッド(引越前、カーテンとベッドが備え付けだった)等の家財の調達、別便で陸送されたマイカー(昨年、マツダCX-5から中古のアウディQ3に買い替え)も1週間ほど前から使えるようになり、引越しを機に前後で断捨離もだいぶ行い、部屋はだいぶスッキリしました。つい昨日の朝、自宅の光回線の工事が終わりwifiが開通し、パソコンのネット環境も整い、新生活の体制もようやく整いました。

福岡市は妹の結婚式に参列するため来たくらいで、私にとってほとんど縁のない場所です。いまはマイカーで福岡市内を中心に走りつつ土地勘を養いながら徐々に生活に慣れていってます。とりあえず、福岡市は転勤を中心に何度も引越しをした私から見ても住みやすい街であることは間違いないようで、東京時代よりは通勤はラクになり(乗り換えがなくなり、通勤時間も半分くらいに)、ブログの更新頻度を増やすことができればいいなと考えてます。

せっかくなので、新生活で気づいた点をランダムに箇条書きで残しておきます。

これだけの大都市なのに、家賃相場は結構安い。
ゴミ出しの日にちについて、福岡市からLINEメールの案内が来るのは有難い。
福岡はうどん屋が多い。たぶんラーメン屋より多い。
刺身しょうゆが甘口(東京でもはま寿司では使ったことはある)がスタンダード、まだ違和感。
地元の回転寿司屋さん、結構レベルが高そう。
天神地下街は、東西南北がわかりやすいので、地上との位置関係がつかみやすく歩きやすい。
質屋の看板・お店をよく見かける。
バスがよく走ってる。ナビで見てても、渋滞ポイントは結構ある。
福岡市内のガソリンスタンドの電光看板の料金表示が「888」で、外からではよく判らない。
横浜みなとみらいにあった「万葉の湯」、福岡空港の近くにもある。

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

2019.8.17 夏の甲子園3回戦 智弁和歌山対星稜「令和の名勝負」 [日記雑感]

3回戦にはもったいない、「優勝候補」同士の屈指の好カード。「令和の名勝負」といえる凄い試合で、テレビで食い入るように最初から最後まで観戦しました。

智弁和歌山1―4星稜(石川)(延長14回タイブレーク)
【主なポイント】
1.大会ナンバーワン、奥川投手の「ゾーン」に入った集中力。
2.無失策だった智弁和歌山の鉄壁の守備、エース池田投手の好投。
3.今後も語り継がれる「令和の名勝負」

星稜の奥川恭伸投手は大会前からナンバーワン投手としての前評判は高かった。一方、智弁和歌山も2回戦の明徳義塾戦では、7回の1イニング3ホームランの記録的な集中打から逆転の7得点、評判にたがわぬ看板の強力打線を見せつけた。矛と盾とがぶつかる、好試合への期待から、週末の土曜日であることからも、甲子園球場は、早朝から満員宣言が出た模様です。

奥川投手は、1回から全力投球で智弁和歌山の強力打線につけ入る隙を与えない好投を続けました。最大154キロ、150キロを超える速球が何度も記録されるだけでなく、スライダー、フォークなど多彩な変化球とそのコントロール、マウンドさばき、投球術、度胸などのメンタル面、どれをとっても一級品でした。今日の絶好のピッチングをされれば、高校生はもちろん、プロ野球選手でも簡単には打てなかったのでは、と感じました。

また、ギアの入った田中将大投手を彷彿とさせる壮絶な集中力、「ゾーン」に入っていたとの周囲の談話も。165球、被安打はわずか3、1失点。23奪三振。打たれたクリーンヒットは、6回の西川選手が逆らわずに放った同点タイムリーくらいでは、それも失投ではなかった。横浜高校の松坂大輔投手が「平成の怪物」と呼ばれたように、奥川投手は「令和の怪物」と呼ぶにふさわしいピッチングでした。何をおいても、奥川投手のピッチングをたたえる試合でしょう。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

智弁和歌山 高嶋監督勇退 「2人の仁」と野球ノート [日記雑感]

智辯学園和歌山高校の高嶋仁(ひとし)監督が勇退され、昨年から同校コーチを務めるOBの中谷仁(じん)さん8月24日付で就任することになり、何か書きたいと思います。

智弁和歌山は住所は和歌山市ですが、和歌山市と隣の海南市との境にあり、市内の実家から自転車で30分ほど3年間通学してました。高校は古墳塚のある丘(校歌の歌詞にも出てくる「神撫台(しんぶだい)」)の上にあるのですが、ちょうど学校の下、一番近くの交差点のある橋の上では、高嶋先生が毎朝、自転車通学の生徒の交通整理のために、仁王立ちで(?)立っておりまして、チャリンコで走りながら、朝の挨拶をしていたのが懐かしい思い出です。

野球部の応援は全校公式行事でしたので、地方予選の紀三井寺球場もよく行きましたし、野球部の勝ち上がりで時間割も変わりますから、地方大会では応援してその足で直帰できるときはラッキーだと思ったものです。全国の第一試合の組み合わせだと、朝の5時頃学校集合だったかと記憶してますが、早起きが大変でしたが、94年の春の選抜では、宇和島東戦で8回まで0-4を逆転する試合をアルプススタンドで応援でき、結果初の全国制覇を生で見られるなど、勉強以外での数少ないいい思い出となりました。

10人の少数精鋭で、県内の地元の選手が中心、3年生ではベンチ入りできるのがチームの特徴。とりわけ平成の前半は、バッティングの強打が売りで、2000年の夏の甲子園では、準々決勝の柳川(福岡)戦や準決勝の光星学院(青森)戦をはじめ、接戦での勝負強さを発揮し、チームで安打100本、本塁打11本の最強打線で全国制覇を成し遂げたのが有名でしょう。

高嶋監督はすでに72歳で、ノックができなくなるなどの体力的な問題を退任理由に挙げられましたが、難病とも戦いながらで辞意を何度も慰留され、100回記念大会まで陣頭指揮を取られ続けました。また来年には、高嶋監督の孫が入部されるのではとの話もあり、「孫には厳しく指導できない」という話も記者会見の質疑応答ではあったようです。

さて、「2人の仁」の高嶋監督の後任となる中谷仁コーチ(新監督)についてです。先日、記事にアップした高塚投手とバッテリーを組んだ、1979年生まれの捕手で、私と同郷・同世代です。チームの主将として97年夏の甲子園で優勝。同年度にドラフト1位で阪神に入団し、06年に楽天、12年に巨人に移籍し、13年に現役引退。17年4月から母校の智弁和歌山のコーチを務めます。

中谷新監督は、高校の時点から高嶋監督から「いつでも智弁に戻ってこい」とのラブコールを受けていたようですが、プロの世界に進みます。プロの選手としては、阪神時代に携帯電話を投げられ負傷する不幸な事故等もあり、1軍の舞台に立てる機会は少なかったものの、楽天時代には野村監督・星野監督に仕え、田中将大投手のボールを受けるなど、貴重な経験を積みます。

巨人時代には原監督から、ブルペンキャッチャーとして高く評価され、WBCではブルペンコーチとして帯同するなど、1軍レギュラーの機会に恵まれなかった半面、各チームでゲーム外の貴重な戦力として認められていたことから、15年も長きにわたりプロの世界にいることができたのです。大変苦労された方のようですので、この人生経験を高校生に伝えられるのは、非常にありがたいことではないでしょうか。

今回の100回記念大会の期間中に、新刊「野球ノートに書いた甲子園 FINAL」を読みました。第1章(Note #1)では、智弁和歌山が取り上げられており(次章に大阪桐蔭が出てきます)、野村監督の影響から「書くということが野球人生に役立つ」ということで中谷コーチが当時の1年生・現在の2年生を中心にはじめた野球ノートをはじめたことが紹介されてます。「マー君はこんな球放ってたよ」なんて生の声を聞けるなんて、野球人からすればどれだけうらやましいことでしょうか。

プロ野球経験者が母校に戻り、高嶋監督のほか、プロの野村監督・星野監督・原監督の薫陶を受けた者が後任監督に就任するというのは、智弁和歌山にとって幸せなことではないかと思います。新チームには、甲子園経験のある「野球ノート」の2年生が多く残りますし、高嶋監督が果たせなかった「打倒大阪桐蔭」を果たせることを、これからの楽しみにしたいですね。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

第100回夏の甲子園回顧 大阪桐蔭 王者の風格 [日記雑感]

第100回夏の甲子園回顧の続き、史上初の2度目の春夏連覇した大阪桐蔭について書きたいと思います。かつてPL学園が全盛期の頃は、阪神タイガースが当時弱かったこともあり、「阪神はPL学園とやったら負けるんとちゃうんか」というのが、鉄板のネタでした。

今年の大阪桐蔭は、かつてのPL学園と並ぶかそれ以上かもしれませんが、根尾選手、藤原選手、柿木投手をはじめ、他のチームならばエースや4番のような選手がレギュラーに並ぶ、あるいは、他のスポーツ漫画ですが「スラムダンク」の山王工業に例えられたりで、まさに最強世代との呼び声が高いチームでした。

結果、「阪神は大阪桐蔭とやったら負ける」鉄板のネタが復活するような、見事な活躍でした。中川キャプテンは、優勝が決まってから、プレッシャーから解放されたこともあり、感動の涙にあふれてました。大会前から優勝候補で、その期待や重圧に打ち勝っての春夏連覇達成ですので、ここはまず「あっぱれ」と最大限の賛辞を書いておかないといけないと思います。大会後の報道が準優勝の金足農業の扱いの一辺倒に近くなったこともあり、勝者を称えることがあってこそですね。

今回の夏の全国制覇の道のりは、甲子園の試合は、中継かニュースでフォローしましたが、決して楽に勝ち上がってきた訳ではないと思います。2試合だけ挙げると、北大阪大会の予選準決勝、対履正社戦と甲子園3回戦の対高岡商(富山)戦です。

履正社戦は、昨年春のセンバツ、全国の決勝戦で大阪対決を行うなど、まさに「事実上の決勝戦」と言われる好カード。大阪は夏の100回記念大会で2校枠があるのですが、この2校が同じ北大阪地区で1枠を争うことになり、9回表2アウトランナーなしまでは、大阪桐蔭が3-4でリードされ、まさに土俵際まで追い詰められてから、4連続四球で4-4の同点に追いつき、その後タイムリーで6-4で決着した試合です。

高岡商は、話題の金足農と同じく地方の公立校で、この山田投手が非常にいい左投げの投手で、大阪桐蔭を相手に結局3点に抑え完投したわけですから(3-1)、大阪桐蔭が他の強豪校ほどマークが弱かったかもしれませんが、それを差し引いても凄いことです。山田投手はこの好投が評価されたこともあり、U-18日本代表に選出されてますので、ドラフト指名がかかる可能性も十分にあり、サウスポー投手では、今大会ナンバーワンかもしれません。

NHKの高校野球中継では、試合後に勝利監督インタビューが中継されますが、西谷監督の対応が聞いていても気持ちいいですね。勝者でありながら奢ることなく、まず対戦相手を称える、スポーツマンシップを感じる対応に好感が持てますし、このマスコミ対応が、指導する生徒・選手にもいい影響を及ぼし、選手の人格形成にもプラスになっているように思います。猛暑の影響もあり、敵味方に関係なく、アイススプレーを直ぐに走って持っていくシーンが何度もありましたが、そういう気配りを当たり前のこととしてできるのは「王者の風格」というと言い過ぎでしょうか。まぁ、智弁和歌山の高嶋監督のインタビューも味があって聞いていると面白いんですがね。

西谷監督は、中学のリトルリーグの好素材の選手をセレクト・スカウトするのがうまい、と言われてますが、今やいい選手が大阪桐蔭に来たい、となっているようにも思われます。その原石に磨きをかけ、大舞台でその実力を発揮させている訳ですから、メンタル面でも「プロ向き」と評価される選手が特に今年は多いようです。日本の高校野球で一番「結果にコミットする」西谷監督ですから、これからも常勝軍団を長く率いて、いいプロ野球選手をたくさん輩出していって、球界の発展に貢献してほしいものです。これもおそらく定番ネタでしょうが「あのCM」のオファーがかかりそうな体型ですから、もう少しスリムになられてもよろしいのでは(大会中は断酒で節制されているとの話ですが)、と他人事ながら思ってしまいます。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ
前の10件 | - 日記雑感 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。