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2022.11.15 ラン・ラン ゴルトベルク変奏曲 アクロス福岡 [音楽]

個人的にはゲルギエフのコンサート以来、クラシック音楽のコンサート参戦。アクロス福岡で行われた、ラン・ラン ピアノリサイタルを聴きに行きました(ブログの記事アップもご無沙汰です)。私はB席7,000円の2階席より。アクロス福岡の福岡シンフォニーホールは改装工事を終え、2022.10.1にリニューアルオープンしました。

シューマン アラベスク op.18
バッハ ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ピアノ:ラン・ラン 2022.11.15 19:00~ 福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)

バッハのゴルトベルク変奏曲は、さまざまなCDで聴いてますが、開演前にプログラムを読んでいると、ラン・ランはマレイ・ペライアの録音が大好きで、ゴルトベルク変奏曲の解釈に関して影響を受けたアーティストと答えており、ペライアの録音は私も大好きですが、リピートを省略せずに演奏するので、長丁場になるな、と心の準備をしてからリサイタルに臨みました。

実際、ゴルトベルク変奏曲の演奏時間は約90分(19:20頃~20:50頃)で休憩なし。マーラーやブルックナーの交響曲の演奏時間と同じですから、ピアノ1台で宇宙のような世界、バッハのエッセンスの凝縮を感じます。最終盤の難解な第25変奏に至っては演奏に10分以上費やされます。

演奏ごとに装飾音を変えていった、というあたりもペライアの録音からの影響もあるようで、実際に生演奏を聴いた印象では、装飾音を足しており「音の宝石箱」にさらに音が散りばめられたように感じました。静かな変奏と躍動感のある変奏とのあいだのダイナミズムがすごく、この辺りはチェンバロでは演奏できない、ピアノの楽器としてのポテンシャルを十二分に活かしたように感じ、久しぶりに生演奏が聴けてよかったな、と感じました。

ラン・ラン(朗朗)は2008年北京オリンピック開会式で演奏するなど、ビッグイベントにも度々登場する有名なピアニスト。世界的なピアニストの来日公演ですが、上の階は結構空席があり、コロナ禍でもあり、バッハは集客面では難しい面もあるかも。また、大陸に近い福岡の土地柄、ロビーでは中国語も聞こえたので、海外からの来日客も結構いたかもしれません。

休憩なしのリサイタル後に、カーテンコールに応えて、アンコールを3曲。最初の曲はディズニーのアラジンより。2023年のディズニー100周年に向けた、ディズニー・ブックの新譜を出した関係からでしょう。他の2曲は分からなかったですが、ゴルトベルクを休憩なしで演奏してなお、アンコールを立て続けに3曲(タブレット端末をピアノに置き、譜面をめくってました)、指でハートのマークを作ったり、お茶目な仕草を見せたり、ファンサービスが素晴らしく、感動のまま家路につきました。

※ところで、アクロス福岡の前の道を挟んで向かい、すぐ近くにあるとんかつ店「とんかつ わか葉」は低温加熱で白い衣で揚げるとんかつで、最近食べましたが美味の名店です。千切りキャベツにあうコーンドレッシングも含めて、非常におすすめです。
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