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2021.8.29 智弁和歌山対智弁学園 兄弟校対決の決勝戦 [日記雑感]

甲子園決勝 智弁和歌山9-2智弁学園
(夏は21年ぶり3度目の優勝)

昨日今日の準決勝・決勝と土日だったので、試合をBS朝日の生中継で視聴・応援することができました。決勝の解説は、横浜高校の渡辺元監督と、熱闘甲子園のキャスター古田さん。古田さんと智弁和歌山の中谷監督とは、プロ経験者でキャッチャー出身、しかも野村監督の指導を受けているなど共通点も多く、キャッチャー目線で渡部選手のバッティングを解説もあり、話も面白かったです。高嶋名誉監督はラジオ出演だったようです。

2000年の最強打線での全国制覇から21年も経ったのですね。時の経過は早いものです。春の選抜を含めれば、3年前に大阪桐蔭に敗れた2018年以来の決勝戦。奈良の本校・智弁学園とは兄弟校で修学旅行は両校一緒に行くなど、学校行事での関係もあり。智弁和歌山は「智辯学園和歌山高等学校」が正式名称で、和歌山県からの誘致により設立された(なので、私立だが比較的授業料が安かったようです)。甲子園での対戦もあるが、決勝戦での兄弟校対決は初。野球好きの藤田照清前理事長が生前、夢として語っていたことが実現しました。

グラウンドでの両チームのユニフォームの見分け方(間違い探し?)はネット上でも話題になっていましたが、袖のマークと県名の文字、あとは帽子が丸い(和歌山)か、角がある(奈良)か、あたりでしか正直分からないですね。

準決勝と同じく、智弁和歌山が先攻。試合開始のサイレンが鳴り止まない初球から、主将の宮坂選手が長打を放ち、その後、奈良智弁の先発西村投手の立ち上がりを攻め、4点の先制。智弁和歌山先発の伊藤投手は、県大会決勝・小園投手がいる市立和歌山戦でも先発を努めたピッチャー。大舞台に強いことが買われ、4回2失点に抑え、準決勝でも投げたエース中西投手に継投。グラウンド整備の入る5回終了時点で4-2。まだまだ勝負は分からない展開でした。

智弁学園は、6回に小畠投手に継投。その後、智弁学園に守備のエラーもあり、小畠投手がリズムに乗れず、6回以降、智弁和歌山が毎回の追加点。7回には高嶋奨哉選手(高嶋前監督の孫)のタイムリー、8回には不振が続いた4番徳丸選手にも待望の長打の2点タイムリーが出て、勝負を決める追加点となりました。智弁和歌山は守備の面でもスキがなく、随所に好守が光り、テレビで見ていても本当に強いチームでした。智弁学園もヒットは結構出ましたが、勝負どころのタイムリーに繋がらなかった。両チームの実力差はほとんどなく、今日の6回以降の試合展開によるもので、点数差ほどではないように感じました。

智弁和歌山のエース中西投手は、昨日からの連投の疲れも感じないマウンドさばきでした。コントロールもよく、フルカウントからでもストライクゾーンから落ちるフォークを投げ切る度胸のよさなど、冷静な表情からもマウンドを支配している感じが画面からも伝わってきました。プロ志望を表明したようで、この活躍でドラフトでも上位指名も期待できるのではないでしょうか。

昨年12月にイチローさんが臨時コーチで3日間指導した際、最後に「ちゃんとやってよ」と言ったのに対し(中谷監督はBSテレ東の取材・練習時に「ちゃんとやってよ」Tシャツも着てた、お茶目ですね)、プレッシャーに打ち勝ち、全国制覇で応えた選手たちはすごい。おめでとうございます!

試合終了時に選手がマウンドに集まらず、すぐにホームベースを挟み整列・礼、その後校歌が終わり、スタンドにも一礼した後、喜びを爆発させていたのは、兄弟校対決ならでは、相手への敬意を示した、印象深い場面となりました(試合後の宮坂主将へのインタビューでマウンドに集まらなかった理由を聞かれ「礼に始まり礼に終わるということで、全て終わってから喜ぼうと」と答えてました)。また、閉会式が終わった後に両チームが合同で写真撮影していた姿にも、心洗われました。和歌山を離れて長くなった1卒業生としては最高の試合でした、どうもありがとうございました。

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