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森内俊之名人 防衛3連覇  [日記雑感]

さまざまな世界で活躍されている「としゆき」さんがいらっしゃいますが、将棋の森内俊之名人が羽生善治三冠を4‐1で破り、3連覇を果たしました。実は、「としゆき」私と同じ漢字ということもあり、将棋観戦が好きですから、ずっと注目してました。

「用意の一手」という言葉があるようで、今回、「将棋の純文学」と呼ばれる相矢倉の最新形定跡で対局が進む中、後手の「森内新手」△3七銀が、羽生三冠の対応を難しくした、決め手となったようです。

BSの渡辺竜王(NHK杯)・戸辺さんの解説を録画で見ましたが、解説によりますと、公式戦では△3七銀が最初に登場したのが、渡辺さんが10年ほど前に王座戦で当時の羽生王座に挑戦したときだそうです。以来、1局のみ指されたことがありましたが、当時の検討で「先手よし」で決着がみられ、かえりみられなかったとのことでした。なお、ネット情報によれば、コンピュータのポナンザが指されており、研究会レベルでは検討が進められていたとの書き込みもあるようです。

この手を、名人戦の大詰めの名人後手番の局面で、名人「用意の一手」としてよみがえらせたことが、トッププロの渡辺竜王をもってして「えらい」と言わしめた、すごい手だったとのことです。名人戦のような長時間の将棋では、先手の勝率が高く、後手で勝つのは、テニスでレシーブ側がブレークするのが難しいのと同様、大変なことですから、この新手以降、後手が攻勢に回り、一気に羽生さんを押し切ってしまう。森内名人の会心譜といえるのではないか、とのことでした。

BSのテレビ解説はわかりやすくて、手がぽんぽんと出てきて、見てて楽しかったですね。振り飛車党の戸辺さんが居飛車の相矢倉戦の最新形をほどよく「知らないふり」をして(プロですから、もちろん知ってるのでしょうが)、渡辺竜王にうまく解説させてる掛け合いが、さすが普段から仲がいいコンビだけありますね。

この名人戦シリーズ、2日制の長時間将棋では現役最強と言われる森内名人がその強さを十分に発揮しただけに(名人通算8期はすごいですね)、挑戦者の羽生さんが三冠をもってて不調といわれるのは、確かに気の毒にも思います。

ただ今月6月は、目の前に棋聖戦の防衛戦を控えてまして、しかも最強の挑戦者・渡辺竜王との対局。三冠同士の「頂上決戦」、ゴールデンカードですが、最後まで勝負の行方が分からないような、いい将棋をぜひ見せてほしいですね。
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