最近読んだ本 2012年6~7月 [読書]
最近読んだ本より。
「天地明察」は江戸時代中期に日本独自の暦をつくった渋川春海(安井算哲)の話。2010本屋大賞の受賞作、この秋に映画化もされます。暦や碁、数学などの地味な話で、時代小説ですが、刀の切りあいも合戦もありません。しかし、改暦という国家プロジェクトに命を懸けてまっすぐに突き進む。作者は1977年で同い年ですか、時代小説の先入観となってるようなじじ臭さがなく、「士気凛然、勇気百倍」元気になれる青春小説です。
会津藩主の保科正之、「黄門さま」こと水戸光圀、数学者の関孝和、碁打ちの本因坊秀作など、周りの登場人物がいいキャラクターで、読み手をひきつけます。金冠日蝕などの天文ショーがあった今年に文庫化、というのも丁度いいタイミングでしょうね。
直木賞受賞作の「4TEEN」続編が文庫化。作者の石田衣良さん、最近では某クラシック音楽番組の司会をされたりしてますが、ちゃんと小説の本業のほうの仕事してるのがわかります。「4TEEN」読者がセットで読むにはいいかも。少し前に読んだ、就職活動をテーマにしたこちらのほうが個人的にはおススメ。
「1Q84」シリーズの文庫(とりあえず貼付は1巻のみ)。ゴールデンウィークから読みました。村上春樹さんは好き嫌いがあるかもしれませんが、「海辺のカフカ」など他の作品もだいたい読みましたが、パラレルワールドの世界観についひきこまれてしまいます。
「新潮文庫の100冊」の1冊。「松井秀喜5連続敬遠の真実」当時、テレビでこの試合を見てました。「帰れ」コールがすごかったのを覚えてます。当時の5連続敬遠を関係者へのインタビューで追ったノンフィクション。試合直後の明徳バッシングはすごかったのですが、勝負に徹するという戦術から見れば、馬渕監督の歴史に残る英断だったともいえます。一方、星稜の山下監督に関する章は厳しい見方で書かれてます。
関係ないですが、オーケストラ・アンサンブル金沢の応援団メンバーに石川県出身の松井秀喜選手の名前が連なってましたね、うれしいものです。
今年は「将棋名人400年」の記念の年。加藤一二三九段は、実力制に移行してからの11人のすべての名人(著者本人を含めると12人)と対局したことがある唯一の棋士。通算対局数・通産負け数で歴代1位で、1950年代以降の将棋史を戦ってきた生き証人といえます。人となりやエピソード、思い出などを書き連ねたもの。何より、加藤先生ご自身の人となりやエピソードがすごいんですが…。
「天地明察」は江戸時代中期に日本独自の暦をつくった渋川春海(安井算哲)の話。2010本屋大賞の受賞作、この秋に映画化もされます。暦や碁、数学などの地味な話で、時代小説ですが、刀の切りあいも合戦もありません。しかし、改暦という国家プロジェクトに命を懸けてまっすぐに突き進む。作者は1977年で同い年ですか、時代小説の先入観となってるようなじじ臭さがなく、「士気凛然、勇気百倍」元気になれる青春小説です。
会津藩主の保科正之、「黄門さま」こと水戸光圀、数学者の関孝和、碁打ちの本因坊秀作など、周りの登場人物がいいキャラクターで、読み手をひきつけます。金冠日蝕などの天文ショーがあった今年に文庫化、というのも丁度いいタイミングでしょうね。
直木賞受賞作の「4TEEN」続編が文庫化。作者の石田衣良さん、最近では某クラシック音楽番組の司会をされたりしてますが、ちゃんと小説の本業のほうの仕事してるのがわかります。「4TEEN」読者がセットで読むにはいいかも。少し前に読んだ、就職活動をテーマにしたこちらのほうが個人的にはおススメ。
「1Q84」シリーズの文庫(とりあえず貼付は1巻のみ)。ゴールデンウィークから読みました。村上春樹さんは好き嫌いがあるかもしれませんが、「海辺のカフカ」など他の作品もだいたい読みましたが、パラレルワールドの世界観についひきこまれてしまいます。
「新潮文庫の100冊」の1冊。「松井秀喜5連続敬遠の真実」当時、テレビでこの試合を見てました。「帰れ」コールがすごかったのを覚えてます。当時の5連続敬遠を関係者へのインタビューで追ったノンフィクション。試合直後の明徳バッシングはすごかったのですが、勝負に徹するという戦術から見れば、馬渕監督の歴史に残る英断だったともいえます。一方、星稜の山下監督に関する章は厳しい見方で書かれてます。
関係ないですが、オーケストラ・アンサンブル金沢の応援団メンバーに石川県出身の松井秀喜選手の名前が連なってましたね、うれしいものです。
今年は「将棋名人400年」の記念の年。加藤一二三九段は、実力制に移行してからの11人のすべての名人(著者本人を含めると12人)と対局したことがある唯一の棋士。通算対局数・通産負け数で歴代1位で、1950年代以降の将棋史を戦ってきた生き証人といえます。人となりやエピソード、思い出などを書き連ねたもの。何より、加藤先生ご自身の人となりやエピソードがすごいんですが…。
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