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夢をもつかぎり ~高橋大輔 メダルへの軌跡~ [日記雑感]

NHKの特番を観直しながら、バンクーバー五輪のフィギュアスケートを3回にわたって回顧してみたいと思います。男子フィギュアスケート、欧米人以外ではじめて五輪の表彰台にあがった、銅メダリストの高橋大輔選手。高橋選手は岡山県倉敷市の出身なんですね。

「夢をもつかぎり ~高橋大輔 メダルへの軌跡~」は2009年10月25日に放送された「夢をもつかぎり ~高橋大輔 復活への1年~」を下敷きにしたものです。「スポーツ大陸」番組紹介によると…、

バンクーバーオリンピックで、メダル獲得を目指すフィギュアスケートの高橋大輔選手(当時23歳)。2008年10月、高橋は練習中に右ひざを負傷、大事な五輪前シーズンの戦いをすべて欠場することになった。
 これまで大きなケガがないことを誇りにしてきた高橋は、生まれて初めて体にメスを入れることを決断、100%の状態に戻してバンクーバーを目指す決意をした。厳しいリハビリの日々、高橋は、ケガをプラスにとらえようと徹底的な肉体改造に着手。およそ1年が経過した今、体力的にも、技術的にも復活への確かな手応えを感じ始めている。
 番組では、高橋の復帰初戦となる10月の大会(フィンランディア杯)まで密着。復活に至る1年に及ぶ苦闘を描く。
http://www.nhk.or.jp/spotai/onair/205/index.html

そして、番組の最後にバンクーバーでの活躍・銅メダルの獲得までを追加したものでした。
http://www.nhk.or.jp/spotai/onair/219/index.html

リハビリによる股関節強化が、スピンやステップ、ジャンプなどのすべての演技にプラスに作用しました。滑りは怪我の前よりも楽になり、苦手だったスピンでは、しゃがんだポーズでの曲げの角度が怪我の前より鋭くなり、スピンのバリエーションも増えました。メダル獲得後の取材では、怪我なしにはメダルはなかったと言ってます。

やはりステップは、「世界一のステップ」と言われるだけあって素晴らしいですね。難度の高いステップが流れるように演技されるのは、テレビの映像でも非常によく映えます。

バンクーバーでの話に絞りますと、ロシアのプルシェンコ選手に端を発する「4回転論争」は避けて通れないでしょう。「フィギュアスケートは、スポーツなのか、ダンスなのか?」といった競技の本質にも絡んでくるのでしょう。

フィギュアスケートの細かいルールはよく知りませんが、バンクーバー五輪でのフィギュアスケートのルールでは難度の高い大技にチャレンジしづらい採点制度だったようです。つまり、男子の4回転、女子の3回転半(トリプルアクセル)よりも、コンビネーションのジャンプのほうが高得点になるのです。

高橋選手は、怪我後の大会で一度も成功していなかった4回転に果敢に挑戦。失敗しながらも、失敗した後もその後の演技で取り戻せる、という自信をもっていたから挑めたともいえるでしょう。まさに失敗をカバーして余りある素晴らしい演技がメダルへの「道」に通じたわけです。

五輪本番における高橋選手の表情の豊かなことといったら!本番のリンクで滑ることの喜びをかみしめながら、滑ってたのが表情からいちばん見て取れたのは、男子では高橋選手、女子では鈴木明子選手でしたね。

結果的には、4回転を跳ばなかったアメリカのライサチェック選手が金メダルを獲り、プルシェンコ選手は銀メダル、高橋選手は銅メダルでしたが、「4回転を跳んで金メダルを獲りたい」という思いは、プルシェンコ選手にしても、高橋選手にしても共通してもっていた思いなんでしょう。

アスリートのフィギュアスケート選手として、難度の高い演技に挑んだ姿勢というのは、いくら賞賛してもしすぎることはないと思いますし、この点では、浅田真央選手が無謀とも言えるトリプルアクセルに3度も挑戦し、すべて成功させたことについても同じでしょう。このチャレンジ精神は、同じ日本人として誇りをもてることでしょうね。

私の関心事とすれば、「4回転論争」が採点方法について、難度の高い演技にはしかるべき高い得点を与えるような、ルール変更がなされるかどうか、ですね。

もし、そのようなルール変更が行われるとすれば、高橋選手や浅田選手の演技を通してのメッセージが、アスリート・スポーツ性を重視したフィギュアスケートへのルール変更の大きな起点のひとつになるわけですから、すごいことじゃないですかね。

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