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ボルゲーゼ美術館展@東京都美術館、特別展長谷川等伯@東京国立博物館 平成館 [アート]

東京マラソンも行われた今日は、午前中は時折雪が混じる冷たい雨が降りました。上野公園の2館を巡りました。東京都美術館は老朽化に伴い、この特別展のあとはリニューアル改装工事を行うため、全面休館に入ってしまうようです。

ボルゲーゼ美術館展の行われている、東京都美術館の東口。
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開館すぐの午前9時台に東京都美術館に入ったので、この天候もかえって幸いし、落ち着いた雰囲気でラファエロの傑作、「一角獣を抱く貴婦人」をゆっくりと鑑賞することができました。

この謎多き名画は日本初公開だそうですが、「ラファエロのモナリザ」とでもいうべき高貴な雰囲気、背景の空のぼんやり感が空気遠近法をうまく使ってます。作品の真後ろの掲示では謎解きをしてくれてまして、一角獣の部分が後世に上塗りされて隠されてしまっていたそうで、また婦人には元々なかったマントが描き加えられてたそうです。今の姿がX線などによる分析により判明し修復が施されたのは、20世紀に入ってからだそうです。

上野公園で続いて巡ったのは、東京国立博物館。10時台に入ったせいもあるのか、「ハセトー」人気によることもあるのか、こちらはすでにすごい人ごみでした。後の予定もあったので、国宝を中心にですが、ささっと見てしまいました。2010年が等伯没後400年の節目の年ということもあり、大規模な回顧展。文字通りの「国宝」も3件。「絵師の正体を見た。」というキャッチコピー通り、桃山の巨匠の作品がかなり網羅されております。

東博・平成館の外観
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豪華絢爛な紺碧障壁画、智積院の「楓図」もよかったですが、国宝「松林図屏風」の「描かずにあらわす」という水墨画の真髄・境地といいますか、すき間の白を見事に使ってるなぁ、というのをしみじみ感じました。

六本木の美術館と同様、上野でも美術館同士の相乗効果を狙ってでしょうか、ボルゲーゼ美術館展と長谷川等伯展とは半券で相互割引(100円引)に。「はしご」される方は、要チェックですね。
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