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『先を読む頭脳』、『レバレッジ・リーディング』 [読書]

読書の記事がご無沙汰してましたが、2冊ほどご紹介します。

1.『先を読む頭脳』(羽生善治、伊藤毅志、松原仁共著、新潮文庫)

将棋の羽生善治さんは、当ブログにも何度も登場してますが、先日は念願叶い、福山対局の名人戦前夜祭では一緒に写真を撮ってもらうこともできました。先の竜王戦でタイトル獲得し、「永世七冠」になっていれば、国民栄誉賞にも、という話もあったとか。まさに、日本を代表する「頭脳」です。

その頭脳に、認知科学と人工知能研究の専門家二人が迫るという本。章立てを読むだけでも、スリリング。まさに、レバレッジ思考ともリンクするような、ある意味「ビジネス書」です。

Ⅰ.「先を読む頭脳」を育む
Ⅱ.効果のあがる勉強法
Ⅲ.先を読むための思考法
Ⅳ.勝利を導く発想

将棋のルールがわかる方には、各章の【解説】コーナーが非常に興味深く読めます。

2.『レバレッジ・リーディング』(本田直之著、東洋経済新報社)

先日、サブブログ「処世ナビ」の方では、「レバレッジ」(「てこ」の意)が外為取引の悪玉のような形で登場してしまいましたが、ビジネス書の「多読」により、効率的な自己投資になる、ということを書いてますが、非常に共感してます。読書量、知的トレーニングについては、大学受験の浪人時代からの蓄積がありますので、そこそこの自信をもってます。

115ページからの「一冊の内容を俯瞰する」、これが本書の一つの大きな勘どころでしょうね。

部分より全体をみる、たとえれば「鳥の目読書」、あるいは「木を見ず森を見る」とでも申しましょうか。著者プロフィール、そして、帯、カバー、まえがき、目次、あとがき。これらを読むと、大枠のイメージが見えてくる。これは、私も自然にやってます。書店でこの方法で立ち読みして、買うかどうかの判断材料にしてます。

専門書や文学作品はこうはいきませんが、ビジネス書の場合、慣れれば、これらを見るだけで、良書か悪書かの大体の判断がつきます。『先を読む頭脳』の羽生さんの思考では、118ページからの「先を読むための思考法」が読みどころでして、

羽生:あっ、ん、これは2二歩打つしかない。はい。(約三秒)

盤面を見た瞬間から局面判断までの、圧巻のスピード!「使える知識」として蓄えている、とのことです。私は将棋はアマチュアの素人ですが、レバレッジ・リーディングの読書法に通じてましょう。

限られた自分という資産を効率的に活用するには、「省エネ」の知的活動は、まさに私の望むところです。ただ私は、本の書込みや捨てたり売ったりというのが苦手なんですが…。

先を読む頭脳 (新潮文庫)

先を読む頭脳 (新潮文庫)

  • 作者: 羽生 善治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/03/28
  • メディア: 文庫



レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

  • 作者: 本田 直之
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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