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「レッドクリフ PartⅡ」10万本の矢、東南の風、連環の計 [映画ドラマ]

「レッドクリフ PartⅡ」待望の初日、早速レイトショーで見てきました。

「レッドクリフ PartⅠ」の先日記事、明日(4/12)早くも地上波初登場!
http://toshiyuki-blog.blog.so-net.ne.jp/2008-11-02

PartⅠでは決戦前、いよいよ決戦完結します。序盤は謎の疫病との闘い、兵士も村人も傷つき、食料は不足。劉備軍は連合軍からの撤退。劉備軍と孫権軍との信頼の絆、男たちの結束が揺らいだかに見えます。

連合軍に残り初志を貫く孔明に対し、劉備軍に4万本の矢を持っていかれた連合軍の大都督である周瑜は、「10万本の矢」を3日間で調達するように求めます。天文に通ずる孔明は2日後の濃霧の天候を読み、かかしの空舟を曹操軍に20隻出陣させ、敵軍から見事に矢の雨を降らさせ、10万本の矢の調達に成功します。

一方の周瑜は、敵の荊州水軍の要である蔡瑁を謀殺する。周瑜と孔明は自らの首をかけた互いに約束を果たし、信頼の絆を深め合う。そして、80万対5万の両軍、いよいよ決戦の時を迎えます。

曹操軍、連合軍ともに火計を画策しますが、決戦の時の風向きは北西、曹操軍の風上です。「東南の風」が吹かない限り、連合軍の勝利はありえません。天候条件が決戦の命運を左右する中、天文に長けた孔明は丑の時には風向きが変わり、東南の風が必ず吹くと予言します。曹操軍の出撃のときを遅らせることができれば、連合軍に勝機が訪れると悟った、周瑜の妻、小喬はある決断を下します。一人で敵軍の本陣に向かうのです。

曹操と小喬とが出陣間際に茶を飲み交わす場面、これが実は最大の見どころだったりします。「傾国美人」という言葉がありますが、映画初主演のリン・チーリンは、まさに国を傾けてしまうほどの絶世の美人ですね。この小喬が命をかけた時間稼ぎが奏功し、ついに風向きが変わるときを迎え、待望の東南の風が吹き出すのです!

茶席の場面で、とどまることを知らない曹操の野望を揶揄してか、茶を理解するには「湯加減」が重要、というような台詞がありましたが、非常に重みがある言葉でしたね。そして、2,000隻の大水軍に一斉に火の矢が放たれるのです。水軍による戦いに不慣れな曹操軍は、船酔いを防ぐために船同士を繋げていた為、東南の強風に乗り、一気に火の手が広がっていきます。

「連環の計」により、紅蓮の炎に包まれる決戦のシーンは、一番の見どころといえます。信頼が潰えたかに見えた劉備軍も合流、実は味方をも欺いていたわけでしたが、奮闘します。趙雲将軍の棒高跳びならぬ「槍高跳び」?にも注目です。孔明が発案した新型の弓、連弩(れんど、矢が連発できる)により騎馬隊が軒並み倒されるシーンも見どころ。書き出すと、枚挙に暇がありません。

巨額の製作費用を投入した場面でしょうし、この映画の本命シーンであり、一大スペクタクルですね。大団円については、史実に忠実ではない?などあるでしょうが、ぜひご自身の目で確かめてください。

しかし、ジョン・ウー監督も多額の私財を投げ打って製作したこの世紀の大作、PartⅠの公開がリーマンショック以前だったからよかったですが、公開タイミングがもう少しでも遅ければ、完成には至ってなかったかもと思うと、映画冒頭での日本人ファンへの監督からの感謝メッセージには、万感の思いが詰まっていることでしょう。

公式サイト
http://redcliff.jp/
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