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金曜日の美術館 その3 デュフィ展@Bunkamura ザ・ミュージアム [アート]

ラウル・デュフィは、明るい色彩感が好きで、特別展があれば行きたいと思ってました。

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで現在そのデュフィ展が開催されてまして、金・土曜日は21時まで開館しているので、金曜日の仕事上がりでも見に行くことができます。

Bunkamura25周年特別企画だそうです。
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1階入口、会場は地下1階。
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ポストカードですが、いちおし作品を紹介。「ニースの窓辺」
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はじめて島根県立美術館で見たとき、明るい青の色彩感で「いい作品だな」とちょっと感動したもの。特別展でいろいろ作品が展示されてましたが、その中でも抜群にいいと改めて思いました。宍道湖まで行かないと会えないと思ってたのが東京で再会できてよかったです。ポストカードよりも実物の方がより色彩感が鮮やかですばらしいですので、よさがちゃんと伝わるには、現地で見てもらうしかないですね。

競馬をテーマにした作品では、ひろしま美術館や大原美術館の作品も展示されてまして、福山在住の頃にそれぞれの美術館へ足を運んだことも思い出しました。

音楽を鮮やかな色彩に変えた作品も展示されてます

「ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ」
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「クロード・ドビュッシーへのオマージュ」
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他にもオーケストラを描いた作品もありますが、作品解説のキャプチャー(説明文)によると、名指揮者シャルル・ミュンシュと親しくしており、リハーサル風景などをよく見させてもらっていたと書かれてました。20世紀前半から半ばで同時代を生きてたんですね。

ところで、渋谷駅は定期エリア外なので、普段あまり歩かないのですが、駅コンコースには、岡本太郎の大作「明日の神話」が飾られてまして、誰でも見ることができます。
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デュフィ展は、東京展開催後、大阪のあべのハルカス美術館、名古屋の愛知県美術館へ巡回予定です。
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金曜日の美術館 その2 ブリヂストン美術館 [アート]

金曜日の美術館、午後の続きです。地下鉄銀座線の京橋駅を降りて少し歩くと着きます。

特別展「チャイナドレス展」が開催中
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角に丸いオブジェがあります
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やはり雨が続いてます
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「チャイナドレス」をテーマにした作品は、藤島武二さんがはじめて描かれたそうです。学芸員さんの解説によると、セザンヌの影響が大きかったらしいです。この日は15時からギャラリートークが開催されてたのですね。意外と金曜日は、時間をフレキシブルに使える方にとっては、アートを楽しむには狙い目の日かもしれません。ブリヂストン美術館には常設でセザンヌの作品もあるので、併せてみると面白いですね。このテーマ展は、絵画作品以外にも、実際のチャイナドレスも展示されているので、一緒に楽しむことができます。

私は参加できませんでしたが、この特別展では通常の美術館閉館後にブログやフェイスブックなどを持ってる方を対象にした「ブロガーナイト」なんてイベント企画もやってたみたいです。

また、今回の入館ですが、東京駅周辺美術館共通券を購入しました。各美術館で枚数限定・また利用期間限定(2014年最後の開館日まで)ですが、3,000円でブリヂストン美術館、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリーの5館が1回ずつ入館できるというものです。

京橋~丸の内~日本橋エリアの美術館を周遊できるので、年内の企画展のタイミングに合わせて残りも使っていこうかと思います、追ってレポートできればとも思ってます。

この日の美術館はここまでですが、金曜日の美術館シリーズ、昨日の仕事上がりに別の美術館に行ったので、もう一つ記事をアップしたいと思います。
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金曜日の美術館 その1 根津美術館 [アート]

日本ダービー以来の、久しぶりの更新。先日誕生日も迎え、レベルがひとつ上がりました…。雨の日が多く、いかにも梅雨、6月という感じですね。

さて、先週末の金曜、誕生日(前)に有給をもらいました。せっかくもらった休みでしたが、あいにくの雨。平日の日中に美術館へ2つばかり行ってみることにしました。

昼前にその第一弾、南青山の根津美術館へ。表参道駅から高級ブランド店が立ち並ぶ通りを歩き、突き当りの交差点向かいに、心和みそうな和風な建物が見えてくるのが、根津美術館。今回2回目です。
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隈研吾さんの建築。雨の日のアプローチもまた趣があります。
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美術館2階の休憩スペースより
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根津美術館は、尾形光琳作の国宝、燕子花図(かきつばたず)が非常に有名ですが、庭に同じ花が咲く5月頃の期間限定での展示。今回、行ったときに開催されてたのは、「カラフル」と銘打った、色とりどりの焼き物の展示が中心。

この日は11時台にはギャラリートークが行われてまして、コレクション展の作品解説をやってました。平日だけあって、時間が自由に使えそうな年配の方が多かったように思います。空いてはいましたが、それでもそこそこ人は入ってましたね。全部聞いて回ると、40~50分で結構疲れるので、聞きたい解説の作品のところだけ耳を傾けて聞いてみました。

美術館から見た庭園
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この美術館に昼前に来たのは、いいミュージアムカフェ(NEZU CAFE)があるから。庭園散策用の傘を借りて、庭を少し歩くとカフェがあります。パスタランチをオーダーしました。
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この日は、紅茶でゆっくりと寛いだ後、東京駅前のブリヂストン美術館へ足を運びました。
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ホキ美術館 写実絵画の魅力 [アート]

2010年にオープンした、写実絵画専門美術館、ホキ美術館に行ってきました。笠間日動美術館に続き、ここも「ぶらぶら美術・博物館」おすすめスポットですね。千葉市緑区あすみが丘、昭和の森に隣接する場所に位置します。クルマでは、京葉道から東金道へ中野ICより15分程度。

郊外へのドライブ&美術館というリフレッシュで、首都圏の地理にも少しずつ明るくなれそうです。郊外へ出ないと、渋滞のないドライブが楽しめませんし…。

ホキ美術館
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外観。傾斜地です。周囲は住宅地。高さは抑えられ、奥に長く広がり地下へ潜る構造。
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鉄の杭が立ったユニークな形
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美術館入口
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医療用器具のメーカー、ホギメディカルの会長が創設した美術館。「写実」の現代作家を存分に楽しむことができます。「写真か?」と見まがうほどの丁寧な描きっぷりです。メインのギャラリー1では、「人思い、人想う」というテーマで人物画のみ約50点が並びます。ポスターにもなっている最初の作品は、生島浩さんの「5:55」。ほか、森本草介、野田弘志、島村信之、小尾修、五味文彦さんなど、現代を代表する日本の写実作家の作品が展示されてます。

土曜日のこの日はギャラリートークツアーがあり、13時からの作品解説を聴くこともできました。

展示室の間にカフェがあるほか、本格的なレストランもあります。私はカフェでハヤシライスセット(サラダ・ドリンク付、1,300円)を軽い昼食に頂きました。

ドリンクはハーブティーです
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利用しませんでしたが、美術館入ってすぐ右のレストラン入口
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エントランスの1FからB2Fへ降りていく順路ですが、ギャラリー8の「私の代表作」が14人の作家に「私の代表作」というテーマで大作を展示している最大の見どころといえます。地下の暗い部屋の黒い壁をバックにして作品にはLEDライトによりスポット照明が当てられてます。また、音が直線方向に出るスピーカーによるそれぞれの作品解説が楽しめます。作品間がガラス壁により仕切られており、音がぶつからないような工夫が施されてます。

周囲への配慮という課題がある中ですが、正直、イヤホンによる音声ガイドよりもスピーカーによる解説のほうが、配慮が行き届いたこのやり方ですと自然に聴こえて助かります。

美術館の奥側
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ミュージアムショップで図録の代わりに買って帰りました。ホキ美術館を知るにはいい本です。

写実絵画の魅力 世界初写実絵画専門美術館「ホキ美術館」に見る

写実絵画の魅力 世界初写実絵画専門美術館「ホキ美術館」に見る

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2013/11/12
  • メディア: 単行本


なお、6月15日(日)11:00より有楽町朝日ホールで作家を交えたトークショーがあるようです。
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箱根ガラスの森美術館 前篇 [アート]

箱根ガラスの森美術館、箱根の美術館めぐりではぜひ訪れたいスポットです。

ヴェネチアン・グラスの展覧会が開かれてます
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入ると別世界が広がります
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橋に架かってるガラス、きらきら輝いてます
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館内の様子、天井画がすばらしい
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ちょうど、この下でヴァイオリンとアコーディオンの演奏会、ミュージアム・コンサートが行われてました。楽しかったですね。

大きなガラスの水晶玉
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外へ出ます
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好天に恵まれ、外の青空もきれいですね。
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ここでランチをとりましたので、記事を改めます。
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成川美術館 平松礼二展 [アート]

成川美術館は、元箱根・芦ノ湖畔にあります。

仙石原から元箱根までは車で30分程度。坂の勾配は結構あります。テレビでしか見てませんでしたが、箱根駅伝の山登り・山下り、すごい区間を走ってたんですね。大変ですわ、ほんまに。

駐車場、エスカレーターで美術館入口まで昇っていけます。
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成川美術館入口
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展望室から富士が見える美術館として有名です。
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遊覧船を見ることもできます
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中庭の様子
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喫茶室、この日は利用しませんでしたが、いい眺めを楽しみながら喫茶できます
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このタイプ、海賊船っぽいですね。
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春の会期(H26.3.14~6.17)では「21世紀の巨匠 平松礼二展」と題して、平松礼二さんの特別展が開催されてます。昨夏フランス、ジヴェルニー公立印象派美術館にて開催された個展が大好評で、同館始まって以来最高の入場者数を記録した平松礼二先生。時空を超えた独創の美、モネへのオマージュとして、光と水の輝きに満ちた睡蓮の池シリーズでジャポニスムが花開きます。

平松礼二をよく知りませんでしたが、期待以上でした。見に来てよかったです。きらびやかな色彩感に見とれてしまい、画集を買ってしまいました。フランスでも日本画が注目されて大絶賛されるのは納得ですね。

次回、箱根ガラスの森美術館を予定してます。
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ポーラ美術館&遊歩道 [アート]

ポーラ美術館は、箱根仙石原にある美術館。モネ、ルノワール、ピカソなどの作品が鑑賞できます。

美術館へのアプローチ
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ガラスの屋根で光が降り注ぎます
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下へ降りていきます
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この日は、モディリアーニ展。ギャラリートークを交えて、作品を探ることができました。

その後、ティールームで喫茶。

喫茶室より
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ケーキセット
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笠間日動美術館 [アート]

4/12(土)、東京に来てからはじめての長距離ドライブです。

東京外環自動車道、外環道(がいかんどう)の三郷(みさと)南ICが最寄のインターで、常磐道で茨城方面へ。北関東自動車道の友部ICで降りて高速と一般道とで90分くらいでしたでしょうか、茨城県笠間市にある笠間日動美術館へ行ってきました。BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」に登場し、一度は行ってみたいと思ってた美術館です。

近代洋画商の草分けとして知られる、銀座の日動画廊を創立した長谷川仁、林子が設立した美術館です。西洋絵画が揃っているほか、有名画家のパレット画を展示している点がユニークです。また、屋外の野外彫刻庭園があるのも大きな特徴です。

企画展示館から入館します
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企画展示館から日仏文化協力90周年記念
「画家と画商の物語 印象派からエコール・ド・パリまで」が開催中です(5/25まで)

1階の外から見える竹林
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そこから見上げると、3階通路ブリッジが
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3階へ上がります。外の駐車場が見えます。
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ブリッジの通路にはカフェがあります
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ブリッジを通り抜けて戸外へ出ていきます
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この屋外のアプローチを散策するのが落ち着いてとてもいいです
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野外彫刻庭園へ続きます
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あべのハルカス美術館 お披露目展示 [アート]

日帰りの弾丸日程でしたが、和歌山に一瞬帰省しました。朝6時12分富山発のサンダーバード。9時50分ごろ、大阪駅で紀州路快速に乗り換え、和歌山駅に11時30分ごろ降り立ちました。親父が入院しており、その見舞いでしたが、だいぶよくなっており、とりあえず一安心です。

せっかくですので、帰りにJR天王寺駅に降り立ちました。グランドオープンしたばかりの「あべのハルカス」。展望台は予約が必要らしいですが、16階のあべのハルカス美術館には行くことができます。グランドオープン最初の3日間は「お披露目展示」と銘打って、入館料無料で近鉄グループの名品が集結してるのですね。

天王寺駅を降りてすぐ。
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連絡橋から見上げた300mの高層ビル
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「あべのハルカス美術館」は、都市型美術館で高層部に位置するという意味では、六本木ヒルズの森美術館がライバル的な位置づけになるのかもしれません。大阪市立美術館長(ハルカスのすぐ近く、天王寺公園内にある)や金沢21世紀美術館の館長などを歴任されて有名な蓑豊さんが顧問を務めてらっしゃるようです。無料という太っ腹なところは、蓑さんの意気込みのあらわれかしら。とりあえず美術館の存在を知らしめることが大事なのでしょうね。

天王寺連絡橋(2階相当)から下り降りまして、1階にハルカスシャトル(エレベーター)乗り口がありますので、16階へ上がれます。正直、16階の中庭からでも、なかなかの眺めが楽しめますよ。

1階、シャトルエレベーター付近
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16階の中庭より
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天王寺公園などが一望できます
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お披露目作品では、大和文華館の重要文化財・有田焼の大皿をはじめ、「海之幸」「山之幸」(藤田嗣治・東郷青児)など、近鉄グループのホテル(ウェスティン都ホテル京都、シェラトン都ホテル大阪など)収蔵作品、上村松園、松篁、淳之の作品(奈良ホテル、松伯美術館)などが展示されてました。

美術館入口
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「お披露目展示」無料の案内
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連絡橋より、通天閣
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石川県立美術館 開館30周年記念 名作の森 [アート]

先週末、石川県立美術館に行ってきました。金沢の市街地に行くときは、高速バスが定跡の一手。21世紀美術館と兼六園の入口のある広坂を歩いてのぼって数分。
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開館30周年記念、あなたが選んだ石川県立美術館「名作の森」。
今風に言えば、常設収蔵品の「総選挙」、つまり名品展ですね。
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石川県立美術館には、「国宝」が1点ありまして、野々村仁清作の雉の陶芸品「国宝 色絵雉香炉」が投票でも1位を獲得しました。当美術館の至宝でしょうね。国宝はオスの雉ですが、個人所蔵だったメスの雉が寄贈され(メスの方は重要文化財)、いまではオスとメスが仲良く展示されてます。

石川県にゆかりのある作家の作品が収蔵品の大半でして、鴨井玲さんの作品も上位にランクインしてます。古九谷の焼き物もたくさん展示されてますが、ひときわ私の目を引いたのは、現代の九谷焼です。焼き物の作品をゆっくり見る機会はほとんどなかったのですが、三代徳田八十吉さんの作品の色遣いが、鮮やかな色彩のグラデーションは目を奪われてしまいました。私が投票するならば、燿彩鉢「極光」に一票を入れたいところでしょうか。

この美術館は、館内に辻口博啓パティシエのカフェがあることでも有名で、カフェだけ立ち寄るお客さんなどでも行列が常にできているようです。私が行ったときも並んでました。「ぶらぶら美術・博物館」の金沢特集でも登場した美術館ですが、常設の展示作品がなかなか魅力的です。「名作の森」は2月11日まで。
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